最も親しみやすい楽器のひとつであるハーモニカは、一八二七年にドイツのクリス チャン・メスネルによって発明され、年代はハツキリしませんが日本には明治中期に 輸入されました。今のところ明治三一年(一八九八)には銀座の十字屋が「横笛(は -もにか)」として販売していたことがわかっています。 こうして輸入されたハーモニカは明治末期にはヴァイオリンと共に流行しますが、 一般への普及が始まるのは大正四年(一九一五)に日本楽器製造が国産化に成功して からです。そして大正末期から昭和初期にかけて若者の間で、ハーモニカは大流行。 当時出版されていた流行歌の楽譜にもハーモニカ用の略譜が掲載され、流行に拍車を かけました。